新築マンション購入8つのメリットと見学前に知らないと損する注意点

マンション購入の8つのメリット注意点

わが家が横浜に来てからは、10年以上が経ちました。そして、マンションを売却してから、約2年が経過しようとしています。
当時は、子供もなく共働きでせっせと昼夜問わず働き、貯め込んだお金を全力投入して購入しました。その時にはまだ、不動産の知識も無く、地理的な理解もせずに物件を見ていました。建築中の物件や完成物件までマンションで3件程、戸建てを5件ほど見た結果の購入でした。
購入物件は、既に完成して半年以上が経過している状態で、半分くらいが契約済となっていました。ドライブ中に看板を見て「行ってみよっか」くらいの感覚で見学した物件でした。資料請求もしていない、お金のことも考えていない、もちろんネットなどを活用して相談や情報収集もしないままでの突撃訪問でした。振り返れば、注意点などある事を考えずに、まるでカモがネギをしょって歩いている状態だったと思います。完成したマンションには、キレイなエントランスに特設カウンターが作られていました。
新築マンション購入8つのメリットと見学前に知らないと損する注意点

女性営業担当:「いらっしゃいませぇ。ご予約はしていますか?」

カモ夫婦:「してません。ネギは持ってきてますが…」

女性営業担当:「少しお待たせするかもしれませんが、見学できるか確認いたします。」

カモ夫婦:「キレイだねぇ。ウンウン。キレイだなぁ。」
(豪華なエントランスに感動し、お金の事、価格のことも考えずに、既に買う気マンマン。)

女性営業担当:5分後。「お待たせしました。ご案内いたします。」

建物のスケールと豪華さに興奮状態のまま、建物の注意点を知る事もなく案内されるのでした。

—3時間後—

カモ夫婦は思い切って購入の意思を伝えるのでした。
そしてその数年後、どうなるのかも考えずに購入したのでした。

よくあると思うのですが、全く勉強もせず、勢いに任せて言われるがまま突き進むのでした。今思えば素直で良いことだとはおもいますが、足りなかったのは準備と知識。事前の準備として最低限の知識を持つことで得する事は少ないにせよ、損をしないこともあります。損をしないように知識や注意点を確認しましょう。みなさんが、ストレスなく、安心して過ごせる日々を送ってほしいと思います。

実際に私の場合はマンションも戸建ても両方購入経験があります。また、ヒヨッコではありますが不動産会社(現在は不動産会社勤務ではありません)での経験が8年ほどありますので、リアルに感じて頂ければ幸いです。

それでは早速行ってみましょう!

しばしば、戸建てとの比較で大手のメディアにて特集が組まれますが、マンションの利点は何なのか、損をしない為にはどういうことに注意が必要かお伝えしたいと思います。

マンションの外観、エントランスがオシャレでキレイ

新築マンション購入8つのメリットと見学前に知らないと損する注意点 エントランス
タワマンじゃないけどそびえたつ我が城。(外観は共用部分だからみんなのものなのですが。)
エントランスは、第一印象として、とても品が有りデザイン的にも高級なイメージがするマンション。ソファーやテーブルが置いてあり、ちょっとした打合せにも便利。とは言え、このスペースは広すぎだし、個人的に利用することが度々あるかと言えばそんなことはない。でも印象はとても良い。戸建てと比較にはならない程、気高いイメージ。宅配ボックスも共用設備としてありました。これがとても便利です。カメラもついていて安心。
共用スペースが広ければ広いほど、設備が充実していればいるほど管理費に影響します。自分達には必要かどうか注意しながら見てみる冷静さも必要です。

セキュリティ面で戸建てを圧倒

カギを忘れた時は、入れないということと更に嫁と喧嘩した時なんかは、インターホンから謝らないと家に入れない。周りの人に旦那の弱さを晒される・・・
冗談はさておき、空き巣や放火、不審者、悪質な訪問販売などの側面から考えるととても安全性が高いですね。構造上燃えにくいですし、敷地に入るのが容易ではなかったりするわけです。また、マンションにもよりますが24時間監視カメラが設置されていたり、塀やフェンス、植栽や外構などで簡単に登れなくなっていたり侵入されづらい工夫が施されています。また、鍵に関してもディンプルキーを採用するマンションが多く、ピッキングや複製することが出来なくなってきていてセキュリィ性が向上しています。また、24時間有人対応を謳うマンションもあります。

マンションは眺望が良い・虫が居ない暮らし

階数にもよりますが、わが家は10階建の7階でしたので眺望が良かったです。一般的なマンションでは、上階になればなるほど価格が上がりますが、このマンションは傾斜地にあったためと隣が高速道路がある兼ね合いで価格設定が特殊でした。カモ夫婦のわりには、なかなか良い部屋を選んだと思います。(1週間で損せず売却成功した今だから言えますが、一歩間違えば非常に危ない条件でもありました。)環境としては高速道路がある点が私の場合には気になりましたが、高さや住戸の位置(防音壁との距離感や高さ)を実際に体感出来まし、自分達に最もベストな部屋を購入しました。住戸の選択だけは、あながち間違っていなかったです。
多くの場合、住戸の所在階数、角住戸か中住戸か悩むことがあると思いますが、いろいろな角度から考える必要があります。徹底して予算を越えないということも必要なことですが、もし予算に余裕がある場合は1階違うだけでも解放感がかなり違いますので現地での確認をすべきです。眺望などを重視するのであれば3階以上だと思います。因みに音に関することですが、上に上がれば上がるほど車の音が大きく感じられますので覚えておいてください。
また、気を付けたいのは特に人気物件である場合、完成を見る事が出来ずに購入判断をしなければいけないシーンに出くわす可能性もあるかと思います。購入してから窓から見た風景のイメージが全く違うことがないよう注意が必要です。低層階ですと虫が来ますが(環境にもよりますが)、上に行けば行くほど虫が来づらくなります。
駅から近いマンションですと都市計画において商業施設が多く立ち並ぶエリアとなっていて飲食店が隣接していて臭いなどが気になることも考えられます。また、工業エリアの場合は、どんな工場が近くにあるのかなど自分の目で見てみる必要があります。マンション販売の担当者にも聞いてみると詳しく教えてくれますが、後々の後悔を回避する為にも自分の目でチェックしましょう。階数と眺望と価格のバランス、周辺環境は慎重になるべきです。
「この部屋はちょっと値段が安いね」と素人的に感じた時には要注意です。なんらかの要因があって値段が安くなっているわけですから、そのマイナス点も理解しての判断が必要です。また、マンション購入には勢いも大切です。しかし、それに加えて適切な判断ピードも必要です。このマンション、この部屋気に入った!と思ったら、その日にもう一度見てみること。先に担当者にきちんと気持ちを伝える。とことん頼って嫌な対応をする担当者はそうそういないはずですから。とことん相談して、聞いて、自分で判断して駄目なら担当者も諦めがつくとおもいます。それが、彼らの仕事ですから頼ってあげて下さい。どうしても担当さんには聞きづらいというのであれば、私にメールをしてください。アドバイスなら喜んでいたします。

マンション構造上の2つのメリット

新築マンション購入8つのメリットと見学前に知らないと損する注意点

マンションは暖かい

設備として床暖房がついているマンションも多くなりましたね。床暖房が仮になかったとしても、マンションの場合は構造上、断然暖かいです。住戸の位置、ライフスタイルにもよるとは思いますが、そもそもコンクリートは暖かいのです。床暖房がついている場合に注意があります。それは、電気代が意外にかかる点です。ですから床暖房はつけっぱなしにしてはいけません。また、弱パワーと強パワーとありますので、弱でも十分役割を果たしますよ。私の場合は、温まったなと思ってから15分ほどしたらスイッチを切っていました。それでも数時間は、快適にすごせます。これは、なぜかと言いますとコンクリートというものは気密性が高く熱を貯めやすいこと、そして木に比べ昼間の熱を持続しやすいというものだからです。

マンションは音が静か

静けさと音の話しになります。戸建てとしばしば比較されますが、鉄筋コンクリートは横の住戸との音については非常に強いと思います。音が入ってくる要因としては、サッシから外の音が入ってくるなどが考えられます。また、上下階の足音やもの音が気になる場合もあります。私が不動産屋時代に音について調べたことがありました。上下の住戸のコンクリートの厚さ、構造、使われている部材にもよりますので、一概にはいえませんが、歩く音よりもスプーンを落とす音の方が響くなどと書かれていたサイトもありました。構造上のメリットを活かし更に快適に暮らす為に、新築マンションの場合はやはり近隣とのコミュニケーションが大切だと思います。こちらが出来る事を考えて行動すべきことで快適に暮らすことができるかもしません。例えば、最初のご挨拶で上下左右の方に入居した段階でご挨拶に行ってコミュニケーションをとるなどして、後々のトラブルを未然に防いだりすることもこちらができる大切なことです。

マンションは運命共同体

近所との付き合いがうまくいくことで全体が良くもなり悪くもなります。皆さんが検討されている新築物件は、購入後に管理組合がつくられることとなることがほとんどです。中古マンションの場合は、既に管理組合が設立されているかと思います。今後のマンション内での決まり事などを全所有者で決めていくことがいくつもでてきます。自分だけの判断だけでは決められることばかりではありません。自分はこの方がいいと思っても必ずしも思うようにならないこともあるかもしれません。私の住んでいたマンションの場合は、管理組合の役員に約10人が選出され1年ごと順番で役割に沿った仕事をすることになっていました。約100戸のマンションでしたので、10年に1度は役割が回ってきます。
いろいろな意見があり、まとめるのがとても大変でした。マンションだと周りとのコミュニケーションもほとんどないと思われている方もいらっしゃると思いますが、そんなことは無いのです。場所や地域性によっても違います。ファミリーが多いとかディンクスが多いとか雰囲気も住む人も考えも様々です。マンションこそ協力して「暮らし」を良くしていくという考えが必要です。

マンションは、専有部設備の仕様が良い

マンションと戸建てを同じ立地で比較した場合、後述する価格面でのメリットはあるのですが、設備の質や同じメーカーの設備を仮に比較した場合には明らかにマンションのほうが仕様が良いです。昨今では、だいぶ戸建ての仕様も良くなってきたとは言えその差は中々埋められないのが現状です。それでは、マンションの専有部分でこれ、なかなか良いねという点をあげてみます。
・キッチン全般
・ディスポーザー
・浴室換気乾燥機
・食器洗乾燥機
・洗面化粧台
・トイレ
・床材
・ドアや戸などの建具
・床暖房
戸建てでも場所や売主によってはコストの事をド返しにして、マンション並みの仕様にしている物件もあります。ただし、戸建てはあくまでもファミリー向けを前提に考えられていますし、建物面積と構造を考えますとトイレや洗面化粧台がが2つということもありますね。その分仕様は落とさざるを得ないのです。
マンションの場合、洗面化粧台、トイレ、キッチン、ユニットバスなどはマンションのディベロッパーが特注作っているので、ホテルライクな雰囲気を醸し出していますよね。マンションの住戸分、一気にメーカーに発注できるのがマンションのスケールメリットです。また、ここ10年ほど前からマンションにはディスポーザー(ごみ処理粉砕機)が標準で取り付けられていることが多くなっています。大手住宅雑誌などでしばしば取り上げられる「人気の住宅設備」の中では、上位に出てくる設備です。設備を同時にいくつも発注するわけですから、メーカーにとっても購入する人にとってもコストパフォーマンスは、戸建てにと比較すると断然良くなっているのです。

共用設備の充実

共用設備とは、立体駐車場、セキュリティシステム、駐車場、駐輪場、バイク置き場、ディスポーザー処理槽、廊下、階段、会議室やコミュティルーム、キッズルーム、カラオケルーム、ゲストルーム、シアタールーム、コンシェルジュカウンター、スカイラウンジ、ジムなどのことです。仕様の良い高級マンションでは、センスの良いタイルや大理石が使われ、まるでマンションでは無く「ホテル」のように豪華な雰囲気を印象付けるものもあります。私が初めて購入したマンションは、高級マンションまでの仕様ではありませんでしたが、とても良いセンスのエントランスで、まるで田舎っぺの私自身がお金持ちになった気分になるという錯覚さえしてしまうほどでした。管理費を何百軒の家族から集め運営費に充てているのですから見た目のスケールは必然的に大きくなります。見た目に及ぼす影響です。特にエントランスのインパクトや設備の充実を図るマンションは多くなっています。
大切なことは購入する際は自分達にとって、その共用部が必要なのか、広すぎないか狭すぎないか、将来はその数や量で足りるのかなど予想を含め検討すべきです。毎月のランニングコストである「管理費」「修繕積立金」に影響を及ぼすのが共用設備ですので、よくチェックが必要です。
そして注意点として、購入する時には将来売却することなど考えないのですが、売却のことも考えないといけません。1件だけ見て購入するという方は少ないとは思いますが、似たような条件(同じような価格帯、同じくらいのランニングコスト)で比較すべきです。私が不動産会社時代に、この管理費と修繕積立金が周辺相場と比較して高すぎて売却するのに大変苦労されている方をたくさん見てきました。

価格面によるマンションのメリット

戸建てとの比較において、同じ立地条件の場合マンションの方が割安になる場合が多いです。戸建てでは、駅から近い場所では縦に長い「都市型3階建」が主流であり、50㎡の敷地に100㎡前後の建物となる事が多いですよね。仮に50㎡の敷地に1軒の戸建て(構造においては同じ建物)を建築するのとマンションで高さを保ちつつ複数の住戸を建てた場合では、後者に売却利益のメリットがありますよね。よって立地的な条件での比較においては、やはりマンションに軍配が上がります。因みに、私が住んでいたマンションの横に同マンションの系列会社が建築されてた木造戸建てが約5,000万円台で販売されていました。鉄筋コンクリート増であれば、更に坪単価は高くなります。マンションの平均価格帯は、3千万円半ばくらいでした。徒歩10分を越えるマンションでしたが、これが駅から近くなればなるほど、そのメリットを享受することができる可能性が高くなます。都内に近くなればなるほど、そして、人気の沿線になればなるほど、駅から近くなればなるほど、マンションの価格面におけるメリットが出てくるのです。
ランニングコストにおいても、マンションは修繕積立金と管理費など明確に出ている為、将来設計を立てやすいとされています。しかし注意したい点があります。それは、あくまでも計画として作成されているものですので、購入後に管理会社との話し合いにより変わることもあります。前述の運命共同体のところでの話に不随するのですが、例えば共用部に新たに設備を増設するとか、設備が壊れて修繕費が足りないので計画を変更するとか、そういった資金を一時金で補填するなどなど、計画通りにいかないこともあります。
ですので、購入時には1住戸に対する共用設備の数の割合を聞き、明らかに自分達の条件に対して満足するものでないのであればその理由など聞くと良いですね。その上で優先順位の変更をしたり、代替え案があるのかないのか等検討すると良いと思います。
例ですが、仮に自転車置き場が1住戸1台分だったとします。住んでみたら子供が増え、2台は必要という意見が各家族から上がりはじめました。明らかに足りないような状態で、自転車置き場の設備を増設した場合、別途増設費用がかかるわけです。実際に建築時の想定と購入者層の違いが出る事もあるでしょうし、しょうがないことではあるのですが注意しておいて損はありません。積極的に担当者に質問してみましょう。自分達の将来設計、資金計画、住まいに対する優先順位については、よく話しあっておくと良いですね。

マンションのメリットまとめ

マンションのメリットは、たくさんあります。上げたらキリがありません。デメリットもたくさんあります。買うにせよ、売るにせよ踏み切るのには勇気が必要です。購入するのであれば、長く良い暮らしをしてほしいと私は願っています。
探す前、検討段階で第3者的な意見が欲しい場合は遠慮なく、私までご質問ください。
答えられることであればお答えします。